どうして虫歯が出来るのですか?
【2016年9月20日 8:10 PM更新】
よくある質問
『虫歯はミュータンス菌によって作られ、ラクトバチルス菌が虫歯の穴を大きくしてしまいます』 気がつくと歯に黒い穴が開いていて、熱い物や冷たい物を食べたり飲んだりすると痛みが走る虫歯の症状。 時には眠れないほどの痛みを感じる事がある虫歯ですが、いったいこの虫歯はどこからやってくるのでしょうか。 今回は、「どうして虫歯が出来るのですか?」について詳しくお話をさせていただきます。
■虫歯はミュータンス菌が作り出し、ラクトバチルス菌という細菌が虫歯の穴を大きくしてゆきます 人のお口の中には300から400種類もの細菌が棲みついていますが、それらの細菌の中でも特に虫歯を引き起こすという特徴がある細菌の事を虫歯菌や虫歯の原因菌と呼びます。 虫歯菌とは、皆さんにもよく知られているミュータンス菌という細菌で、ミュータンス菌は人のお口の中に存在しており、ごはんや麺類、パンや砂糖を使った甘いお菓子や清涼飲料水に含まれている糖分をえさとして食べながら、活動しています。 虫歯は、このミュータンス菌が歯の表面に穴を開けてしまう事によって出来た穴です。 さらに、ミュータンス菌が歯に開けた穴を深く大きくしてしまうのが、乳酸菌であるラクトバチルス菌という細菌です。 ラクトバチルス菌もミュータンス菌と同様に、人のお口の中に棲みついており、ご飯や麺類、パンや砂糖などの糖分をエネルギー源として活動しています。
■赤ちゃんの時には虫歯菌はいない 虫歯菌であるミュータンス菌は、人の赤ちゃんが生まれた時点では赤ちゃんのお口の中には1つもいません。 しかし、お父様やお母様、そして他の大人や子どもが赤ちゃんと口移しをしたり、キスをする、他の人がかじった食べ物を赤ちゃんに分け与えて共有するなどの行為により、赤ちゃんのお口の中に虫歯菌であるミュータンス菌が感染し、ミュータンス菌がお口の中に住み着くようになります。 この為、虫歯は一種の感染症でもある、と表現出来ます。 3歳になるまでは特に赤ちゃんはミュータンス菌の影響を受けやすい時期ですので、3歳ごろまでは極力口移しをしない、口同士のキスを控える、かじった食べ物や飲みかけの飲み物を共有しない、など気をつける事で、ミュータンス菌が感染してもお口の中に影響を及ぼしにくい口腔環境を作り出せる確率が高くなります。
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