入れ歯をすると味がしなくなるって本当?
【2018年3月30日 2:46 PM更新】
入れ歯・義歯について
入れ歯をすると味がしなくなるのか
入れ歯をする人から相談を受けることがあり一般の人の間では入れ歯をすると味がしなくなると言われているようです。
結論から言うと味がしなくなることはありません。
味はどこで感じるのかというと舌にある味蕾(みらい)という細胞で味を認識します。味が感じなくなるのは味蕾の数が少なくなるか、味蕾が存在している舌乳頭の萎縮で感受性が落ちるからです。
味蕾の減少や舌乳頭は加齢によって起こります。入れ歯をする人は中年以降が多いので入れ歯をすると味がしなくなるという噂が出たのではないでしょうか。
入れ歯をして感じなくなるのは温度です。入れ歯は口の粘膜を覆うようにできていて、熱い飲み物や冷たい飲み物の温度を感じにくくなっています。保険診療で作る一般的な入れ歯のピンク色の部分はレジンという材料で作られるのですが、レジンは温度を伝えにくいです。なので熱い飲み物や食べ物を食べても熱さが伝わりにくいので喉元を通る時に熱さを感じてやけどをする危険があります。
温度を感じることができる入れ歯はありますが自費診療で製作しなければいけないので高額になります。そのときはレジンではなく金属を使用します。
金属を使用した入れ歯はレジンで作るよりも強度があり温度を伝えることができ・薄く作ることができるのでメリットは多いです。
入れ歯をしたからといって味がしなくなることはないので安心してくださいね。
味覚が少し落ちてきたと思う人は亜鉛を飲むことをお勧めします。
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