入れ歯洗浄剤ってなに?
【2018年3月30日 3:00 PM更新】
入れ歯・義歯について
入れ歯洗浄剤ってなに?
入れ歯洗浄剤のCMってテレビでよく流れていますよね。入れ歯は常に清潔に保っていなければいけないものです。
というのも入れ歯というのはプラークが付きやすくて細菌が繁殖しやすいからです。細菌が繁殖してしまうと口の中では日常では起きないことが起きてきます。
口の中は微量ながら細菌はいますが、一定数以上に細菌が増えてしまうと細菌によって粘膜に炎症が起きてくることがあります。これを「カンジダ性口内炎」と呼びます。カンジダは高齢者や免疫力が低下している人に見られる疾患ですが入れ歯に付着した細菌が増殖することでも見られることがあります。
細菌が増殖することで肺炎が起こるリスクも高まります。食べ物を飲むときに誤って気管に食べ物が入ってしまうことを誤嚥性肺炎といい、食べ物に細菌が付着していることで気管に細菌が入ってしまうのです。
死亡原因疾患の中で肺炎は第3位で、高齢者や寝たきり老人では誤嚥性肺炎への対策と対処が必要となっています。
入れ歯洗浄剤は水の中で炭酸ガスを発生させることで機械的に入れ歯に付着した汚れを除去させます。さらには殺菌作用・消臭・プラーク付着の予防ができます。
入れ歯洗浄剤だけ使用していれば良いというわけではなく、実際の歯のように歯ブラシで目に見える範囲の汚れを除去することも必要です。
しかし、歯ブラシでゴシゴシと汚れを落とすと入れ歯に見えない傷がたくさんつきプラークが付きやすくなってしまいます。入れ歯洗浄剤と歯ブラシでの清掃を併用するようにしましょう。こういったお悩みを根本的に解消させるためには、歯医者で適切な治療を受ける必要がありますが、入れ歯安定剤を使用することによって一時的に問題を解決させることもできます。
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