健診で言われるC1とかC2とは、どのような虫歯ですか?


健診で言われるC1とかC2とは、どのような虫歯ですか?

【2016年9月14日 8:05 PM更新】
よくある質問


当院でも歯科検診を定期的に受けることを推奨していますが、健診の際にC1やC2と言った用語を聞いたことのある方も多いでしょう。虫歯か正常という日本語ではなく、突然C1やC2と言った聞き慣れない言葉が飛び出すので、初めて聞いた際にはビックリした方も多いでしょうが、ここでは歯医者で使用されるこうしたC1やC2と言った虫歯の状態や治療について見ていきましょう。

 

まずC1やC2と言った表記は全体でC0〜C4まで5段階に分かれています。各歯に対して、C0からC4まで5段階の評価を下すことになるのですが、各段階の状態について見ていきましょう。

 

まずC0とは歯の表面をコーティングするエナメル質の透明感が無くなりかけている状態です。まだ深刻な虫歯では無いので、穴も空いてはいませんが、過観察となる事もよくあります。もちろんそのままの状態を放置するとやがて症状が進行していくのですが、フッ素の塗布や適切なセルフケアの指導など、削らないで治療を行うことも十分可能な段階です。

 

そしてC1になるとエナメル質が溶け出し、浅い穴が開いている状態となります。まだ虫歯特有の痛みは発生しませんが、放置するとそのまま症状は進行していきます。そのためこうした初期虫歯の段階で治療を推奨していますが、浅い虫歯部分を取り除き、樹脂などを詰めて治療を行います。

 

そしてC1からさらに象牙質にまで虫歯菌が到達するとC2と呼ばれる状態になります。C2の段階で来院される方も多いですが、甘いものを食べたり、冷たいものを飲んだ際に歯が滲みるという自覚症状が出始めます。

 

そしてC3になると象牙質を蝕んだ虫歯菌がさらに歯髄にまで到達し、神経にダメージを与え始めます。こうなると何も食べなくても定期的に強烈な痛みを発生させることもあり、生活に支障をきたすほどの痛みや不快感を生み出すことになります。

 

この段階になればどれだけ我慢強い方でも来院することになりますが、C2やそれ以前の状態よりも症状は確実に進行しているので、歯を削る深さも増えて治療期間も長引く傾向があります。

 

そしてC4という段階になると虫歯で歯がほとんど溶け出してしまい、抜歯が必要なほど深刻な状態であることが増えます。

 

このように虫歯はすぐに症状が悪化するのではなく、必ず前兆を有しながら徐々に進行していきます。間違いなく言えることは出来るだけ早くに治療を始めると痛みも治療期間も格段に短くなるので、その後の歯の健康を保つためにもぜひ早期の来院をおすすめします。





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