虫歯ができやすい場所はありますか?


虫歯ができやすい場所はありますか?

【2016年9月13日 8:04 PM更新】
よくある質問


虫歯の痛みに耐えかねて大急ぎで来院される方も多いですが、それだけ虫歯は日本人にとっては頭の痛い問題となります。

 

予防歯科の中で、日々のブラッシングやフロスなどのセルフケアを推奨していますが、どうしても虫歯が出来てしまうという事もあります。そうした中で、歯医者で治療を続けていると虫歯が出来やすい場所や傾向というものがあることがよく分かります。

 

ここでは最も虫歯が出来やすい場所について見ていきましょう。

まず注意すべきなのは歯茎と歯の間です。歯肉と歯の境目になるのですが、歯磨きをする際に死角になりやすく、歯垢や歯石が留まりやすい場所になります。そのため長年蓄積された歯石から虫歯菌や歯周病菌などが発生し、虫歯が出来やすい環境を作り出してしまいます。虫歯が出来やすい場所の多くに共通するのは、こういったプラークを適切に処理出来ないことから生じます。そのため歯ブラシやフロスが物理的に届きにくい箇所がイコール虫歯が出来やすい箇所と言えます。こうした箇所は徹底して磨くように指導しますが、例えば先の歯茎と歯の境目などでは歯茎をマッサージするように優しく磨くと歯垢残りも随分違ってきます。

 

そして入れ歯や詰め物など人工物に隣接する歯も虫歯になりやすい場所と言えます。入れ歯は装着する際に器具を固定しますし、詰め物も隣接する歯との間に隙間や溝が出来てしまいます。こういった場所は歯ブラシの死角になりやすく、歯垢や食べかす定着しやすいので気をつけて磨かなければすぐに虫歯や歯周病が悪化してしまいます。

 

そして歯と歯の隙間もよく観察される虫歯のできやすい場所の一つです。

食後のフロスを怠っている方は意外にも多いものですが、歯間は歯ブラシでは決して綺麗に出来ないので、歯間ブラシや糸ようじなどで、食べかすや歯垢をしっかりと掻きだすように取り除くことが大切です。

 

 

このように共通して虫歯になりやすい箇所というものが存在します。気をつけてセルフケアを行わなければ弱い所からドンドン虫歯になってしまうでしょう。こうした箇所のケアを行うにはまずはどこが虫歯になりやすいか把握することが大切です。詰め物や入れ歯をしている方はその箇所、歯並びが悪い方や親知らずがある方はその点を重視して歯ブラシやフロスを行うと、より自分に合った適切な処置が出来るでしょう。





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