MI治療について
【2016年11月16日 3:37 PM更新】
歯科全般(虫歯・歯周病など)
MIとは、ミニマムインターベンションの略です。最小の侵襲という意味で、本当に悪い箇所だけを取り除き、歯を長持ちさせる治療方針のことです。MIが普及する以前の治療は、小さな虫歯でもすぐに削る傾向にありました。虫歯に侵された歯質を削らなければならないのは、事実なのですが、削った後に銀歯を入れること考えると、銀歯を加工しやすさのために、取れにくい形状を確保する必要があり、健康な歯を削る必要さえありました。 しかし、材料技術の進歩でコンポジットレジンのような接着剤量の質が向上し、詰め物自体を歯に強固に接着させることができるようになりました。このことにより、虫歯だけを除去し健全歯質を削らずに済む治療が可能になったのです。 コンポジットレジンとは、合成樹脂いわゆるレジン、フィラーと呼ばれるガラスやセラミックの粒子が混合されたものです。フィラーを混合させることで、強度が増したり、歯に近い透明感を出すことができます。小さな虫歯であれば、コンポジットレジンを虫歯を除去した患部に直接充填し、光で透過させ治療完了となります。 MIという考えかたが広まってきたのは、2000年頃からです。MI治療を行っている歯医者は増加傾向にあります。体全体の健康を考えた身体に優しい治療の取り組みです。
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