虫歯治療で使われる金銀パラジウム合金とは何か?
【2016年2月17日 12:04 PM更新】
審美歯科(セラミック治療・ホワイトニングなど)
歯医者で虫歯治療などに使用する金属には、金銀パラジウム合金と呼ばれる合金が良く使用されます。この金銀パラジウム合金とは一般的に見かける銀歯と呼ばれているものがこれにあたり、最も虫歯治療で使用する率が高い金属と言えます。歯医者で虫歯治療を行う場合にはほとんどの場合金銀パラジウム合金を使用していますが、金銀パラジウム合金を使用することによるメリットとデメリットがあります。
まずメリットに関しては、歯医者での虫歯治療の費用が保険適用となるため安く済むと言う事と、金属という性質上その強度が高く、一度治療を行えば長期間の間そのままの状態が維持することが出来ると言う点が金銀パラジウム合金のメリットと言えます。その為歯医者での虫歯治療と言えば金銀パラジウム合金という認識も強く、ほとんどの患者がこの金銀パラジウム合金での治療を受けています。
しかし金銀パラジウム合金にはデメリットも存在しており、まず一つ目のデメリットが歯医者での虫歯治療を行ったことがすぐに分かるほど治療痕が目立つと言うことです。金銀パラジウム合金の見た目は銀色に近い金属色のため、白い歯に詰めたり被せたりるすることでその場所が虫歯治療を施したということが一目で分かってしまいます。場所によっては非常に目立つため、見た目の悪さは大きなデメリットとなります。
次に長期間金銀パラジウム合金を装着していることで金属成分が溶け出してくることがあり、それにより歯茎の色の変色などが起きる恐れがあります。これは歯医者で金銀パラジウム合金の治療を行った人全てに起こり得る症状ですので、金属成分の溶け出しによる歯茎などの変色は見た目の悪さも引き起こすため大きなデメリットとなります。
それと同時に金属アレルギーの症状が起きることもあり、金属アレルギーの症状が出た場合にはかぶれや口内のただれ、皮膚炎や体の痒みと言った金蔵アレルギーの症状が体に現れることになります。一度金属アレルギーの症状が現れてしまうと、歯医者で金銀パラジウム合金の除去を行う必要が出てきますし、除去しない場合にはアレルギー症状が重篤化する可能性もあるため非常に危険だと言えます。
もし歯の治療で金属アレルギー症状が起そうな場合や懸念される場合は、ジルコニアやe.maxなどを使ったメタルフリーのセラミック材質のものに変えることをおすすめします。
前へ:« 喫煙と歯周病の関連について
次へ:歯へのフッ素の効果について »
お知らせ
▶お知らせ一覧