矯正治療は必ず歯を抜く必要があるのか
【2017年3月26日 4:51 PM更新】
矯正歯科(歯並び・噛合せなど)
歯医者で行われる歯列矯正には様々なタイプの治療が行われますが、多くの方が不安に思うのが抜歯を伴う治療です。 歯列矯正で抜歯を行うという事はあまり想定していなかったという方が多いので、歯医者で抜歯と言われ驚いたりショックをうける方もいると思います。
ここでは歯医者での歯列矯正で抜歯が必要になる理由について見ていきましょう。
まず多くのケースで見られるのは、顎と歯のバランスを調整するという目的です。歯は顎に並んでいますが、当然歯の本数に対して顎が極端に狭い場合には、狭い場所に多くの歯を収める必要があるので、無理が生じてしまいます。 その無理が歯並びの悪さなどに表れる事が多いのですが、この場合には抜歯をして、顎のスペースに対して適切な歯の本数にした方が良いというケースもあります。
もちろん歯の本数を減らすという選択肢の他に、顎を広げるという選択肢もあり、できる限り歯を抜かないでできる矯正方法を検討します。この顎を広げるマウスピースなどを利用した床矯正治療は、成長期の子供などに向いていますが、成長が止まり顎を動かせる余地の少ない大人の場合には、歯を抜くという選択肢の方が最適な場合もあります。
そして歯を抜くもう一つ理由としては、治療後の後戻りを防ぐという事があります。
無理な状態に歯を押し込めてしまうと、その後歯並びが後戻りするという事があります。 そのため無理に歯列矯正を行うのではなく、しっかり歯と顎のバランスを最適な状態にしておくことが、後戻りをさせずその後の審美性を保つ上では非常に重要となります。
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