虫歯で神経を抜いたあと色がくすんできて困っています。神経がない場合でもセラミックにできますか?
【2016年8月16日 7:36 AM更新】
審美歯科(セラミック治療・ホワイトニングなど)
歯周病の治療というのは基本的に健全な歯があればそれをいかに残すかということに注意が払われます。審美歯科でもそのことは同様で、健全な歯は削らない、神経は極力残すというのが大前提で患者さんに当たっています。そのために、いかに削る部分を減らして詰め物でカバ-したり、その詰め物を金属からセラミックの替えることで審美的に見ても、自然な状態に見せる工夫が行われています。一方、不幸なことに、何らかの原因で健全な歯が菌に侵されて神経を除去しなければならないことがあります。神経の除去施術自体もそれなりに大変ですが、そのあとの処理も大変ではあります。一般的にはブリッジという手法がとられます。神経を除去することになった歯の両側の健全な歯に支えを取って、人造の歯を抜け落ちた歯のところに納めます。 歯の治療後のクレームの大半が、歯ががくがくするという固定に起因するものであります。特に入れ歯、差し歯あたりは、機能上、ある意味仕方ないのかもしれません。一方ブリッジ治療の場合、固定がしっかりされて顎とある意味一体化もしているのでその手のぐらつきに関するクレームは少ないです。また、このブリッジ治療以外に、インプラント治療が採用されることもあります。インプラント手術の場合、顎に直接人造のボルトをねじこみ、その上に人造歯を載せることで空間を埋めます。ホルト自体はチタンですが、その上に乗せる人造歯はセラミックであることもあります。ブリッジ治療に比べて、見た目が非常に自然な感じが出ます。外観だけでは、治療してあるとは全く分かりません。ブリッジ治療の場合、両側に支えを取っていることから、負担をかけるということもありますが、基本的に人造歯を設置することになりますが、その多くは金属でできています。 保険対象ということで審美性は考慮されていません。この金属を何か、本当の歯のようなものに変えることが最近よく行われています。仕上がりの美しさには、患者さんたちからも感嘆の声が上がります。セラミックは金属フリーで強度もあります。最近では、そのセラミックの人造歯、人造かぶせをCAM機で削り出して作れるようなりました。これにより大幅に治療スピードが早くなりました。
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