入れ歯は寝るときには外すべきでしょうか

入れ歯は寝るときには外すべきでしょうか

【2018年3月30日 2:39 PM更新】
入れ歯・義歯について

入れ歯は寝るときには外す？つけたまま？

入れ歯を始めて作ったときに歯医者さんから手入れの仕方について説明を受けます。その説明の中で入れ歯は寝る前に外して、水中で保管するようにと説明を受けます。その理由はいったいなぜなのか説明します。

入れ歯の中でも総入れ歯では、口の粘膜と入れ歯が吸着して安定しています。総入れ歯は食事をするときに粘膜へ負担をかけています。粘膜を休ませる意味も込めて寝るときは外してもらうのが一番です。

さらに人間は寝ているときには唾液の分泌量が少なくなってしまいます。唾液は口のなかの細菌や汚れを落とす効果があり、普段は口のなかを清潔に保ってくれます。

入れ歯は細菌やプラークが付きやすく、口のなかで繁殖しやすくなっているので注意が必要です。細菌が繁殖してしまうと残っている歯が虫歯になるリスクや、歯周病のリスク、口内炎のリスクが一気に高くなります。

そのようなリスク回避のために入れ歯の専門家たちは寝るときは入れ歯を外すよう指導しています。

ただし、すべての患者さんが外す必要はなくなかには寝ているときに入れ歯を装着していた方がいい人もいます。それは入れ歯を始めて作って顎の位置関係が安定していない人・残っている歯がグラグラしていてそれを固定する目的で入れ歯を作っている人・顎関節症の治療をしている人などです。

小さな部分入れ歯は寝ているときに間違って飲んでしまうこともあるので安全面を考えても寝る前には入れ歯を外す方が良いですね。