入れ歯だと口が渇くって本当?


入れ歯だと口が渇くって本当?

【2018年3月30日 1:40 PM更新】
入れ歯・義歯について


入れ歯は口が渇きやすくなるのか

入れ歯を入れても口が渇くといった研究結果は出ていません。しかし、入れ歯を入れるのは高齢の人が多く、高齢の人は口が渇きやすいという研究結果は出ています。

 

高齢になると唾液を分泌する唾液腺に脂肪が多くなり、唾液が十分に分泌されなくなります。唾液腺の中でも耳下腺・舌下腺・顎下腺は3大唾液腺と呼ばれています。

この唾液腺からの分泌量が低下するので口が渇きやすいと言われているのではないでしょうか。

さらに入れ歯の中でも総入れ歯は天然の歯と違い、噛む感覚が脳に伝わりにくいです。脳は噛んでいると認識すると唾液を分泌する傾向があります。

その噛んでいる感覚がうまく伝達されないことも口が渇く原因になっていると考えられます。

 

唾液が分泌されないと口の中は不潔になりがちです。唾液は本来口の中にいる細菌や食べカスを流し出してくれる作用があるのですがその作用を得ることができないので不潔になってしまうのです。

対策としては頻繁に水を飲むことやガムを噛んで唾液の分泌を促進させることが挙げられます。

さらに今は人工唾液もあります。

人工唾液はトロミ剤のようなものですが唾液の代わりに使用されることが多いです。

通常であればここまでしなくても大丈夫ですがこれをしても唾液の分泌が不足している時は何か疾患を抱えていることもあります。

唾液が分泌されない病気はシェーグレン症候群や口腔乾燥症が挙げられます。唾液が思うよりもでない時は歯医者さんへ相談に行ってみましょう。





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