セラミックにすると歯が弱くなりますか?
【2016年8月26日 3:17 PM更新】
審美歯科(セラミック治療・ホワイトニングなど)
健康保険の対象外ではあるが、セラミックの歯にすることで様々な良いことを体感することが出来ます。元々、セラミック材料の特徴は、毎日の食事や喫煙などによる変色もしにくい上に、硬くて丈夫で長く使用することができます。保健対象の白いレジンでは考えられないことになります。そして、毎日の食事や喫煙などによる変色もしにくいというのも大変うれしい特性でしょう。保健対象の白いレジンは、毎日きれいに歯磨きをしても、少しずつ黄色くなっていくのがとても悲しかった記憶があります。 やっと金属ではないものが使える喜んでいたので、その時は少しがっかりしていました。また前の金属でのクラウンとかブリッジの場合、長い間に金属イオンとして体内に溶け込んで、金属アレルギ-を発症することが多かったのですが、セラミックの場合、生体との親和性が高いので、金属アレルギーなどの心配も回避できます。金属アレルギ-の心配もなく白くきれいで健康的な歯を取り戻せるセラミック治療が今は人気といえます。
その注目のセラミック治療ですが、金属に比べ歯が弱くなるのでは?と心配される方もいるようです。確かに、セラミックのかぶせ物をすると金属かぶせ物に比べて衝撃に対しては、数字上は耐力が少し落ちます。ただ実使用上においては、差を感じることはほとんどなく、十分な耐久性があると 言えるでしょう。
一つ注意しないといけないのは、歯の素材の違いによる強度とは関係なく神経が残っているかどうかで歯はかなり弱くなってしまうというこおです。かぶせ物をする場合、歯の神経を殺さないといけない程度に虫歯が進んでいることが多いですが、神経を取ってしまった歯は、神経のある歯よりももろくなり寿命が短くなります。このことは被せ物が金属であってもセラミックであっても同じです。
そういう観点では、「削らない」「神経を取らない」「歯を弱らせない」といった神経を殺さない治療や歯科予防が重要と言えます。
強度や歯の寿命に関して言えば、セラミックか金属かという問題より、天然の歯や神経をできるだけ残せるかどうかという点に大切になります。
ですので当院では、セラミック治療をどうするかという前に、できるだけ「削らない」「神経を取らない」治療と予防ということに重きを置いて診療を行っています。
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